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当院の治療スケジュール

当院の治療スケジュール

当院は生殖補助医療専門の医療機関です。セカンドオピニオンで相談に来られるご夫婦も多く、不妊治療の最後の砦としてご来院いただくこともあります。

当院で行う不妊治療は採卵周期と移植周期に分かれ、それぞれの周期で複数回の通院をお願いしております。仕事や家事をしながらの通院は、スケジュール調整も大変で患者様にとっては精神的なストレスになることも少なくありません。

当院では、なるべく少ない通院回数で治療が行えるようなスケジュールを組んでいますが、ご状況によっては通院回数が増えてしまう場合もあります。当院では、以下のスケジュールで治療を進めて参ります。

当院の治療のスケジュールと治療の内容

採卵周期

  1. 卵巣刺激周期(採卵準備)
  2. 採卵・採精
  3. 受精・培養

移植周期

  1. 胚移植
  2. 妊娠判定

それぞれのステップで、どのようなことを行っているのかも含めて治療の流れを解説します。

採卵周期:平均通院回数7~8回

人間は自然では通常1個しか排卵しませんが、体外受精の治療では注射や飲み薬などの誘発剤を使用して複数個の卵子を育てます。これを排卵誘発と言います。卵子が成熟してきたらちょうど良い時期に卵子を体外に取り出します。これが採卵です。

1回の採卵で回収できる卵子の個数は平均6個です。採卵日当日にご主人に採精してもらい、取り出した卵子と精子を合わせて受精させます。ただし、すべての卵子が受精できるわけではありません。

無事に受精できた受精卵は、数日間培養器の中で培養します。受精卵は細胞分裂を繰り返しながら発育しますが、途中で発育が止まってしまうこともあります。

順調に発育すると、受精卵は採卵後3日目には「初期胚」に、採卵後5日目には「胚盤胞」にへと成長します。当院では順調に発育した受精卵(胚)をいったんすべて凍結保存しています。1回の採卵で凍結できる胚の個数は平均1〜2個です。

1.卵巣刺激周期(採卵周期):通院回数3~4回

卵巣刺激周期では、約10日〜2週間かけて卵巣に働きかけ、複数の卵胞を発育させます。内服薬や排卵誘発剤の注射を用いますが、使用する薬の種類や投与量、期間は、年齢や卵巣機能、選択する刺激法によって一人ひとり異なります。治療の中でも特に通院回数が多くなる時期です。

卵胞が順調に育っているかを確認するため、採卵までの間は数日おきに来院し、超音波検査で卵胞の大きさや数を丁寧にチェックします。

十分な発育が確認できた段階で採卵日を決定します。採卵日が決まると、その約34〜36時間前に卵子の最終成熟を促す「トリガー注射」を行います。この注射はタイミングが非常に重要で、採卵の成否にも関わるため、必ず指定された時間を守って実施しましょう。

2.採卵・採精:通院回数1回

採卵日が確定しましたら、通常は昼前にご来院いただき、採卵を実施します。あわせて、パートナーの方にも当日に採精をお願いしています。

採卵は原則として昼前後の時間帯に行います。当院では、超音波(エコー)で確認しながら行う局所麻酔法を採用しており、極細の針を用いることで、麻酔時の痛みや出血をできる限り抑えています。

さらに、リアルタイムで卵巣の位置や状態を確認しつつ、痛みを感じやすい部位へ的確に麻酔を行うため、従来の局所麻酔に比べて採卵時の負担を大幅に軽減することが可能です。

採卵後は院内でしばらく安静にお過ごしいただき、体調に問題がないことを確認したうえでご帰宅となります。当日の入浴・運動・飲酒などの可否については、必ず医師の指示に従ってお過ごしください。

3.採卵後診察:通院回数2~3回

採卵で得られた卵子は、数日から約1週間かけて培養を行います。体外受精では、シャーレの中に卵子1個と複数の精子を入れ、専用の培養器内で受精・発育を促します。

無事に受精し、細胞分裂が順調に進むと、受精後2〜3日目には「初期胚」、5〜6日目には「胚盤胞」へと成長します。培養期間中は、胚培養士が複数回にわたり発育状況を確認し、形態などをもとに評価(グレード判定)を行います。

当院では、採卵後のフォローとして2〜3回のご来院をお願いしています。診察では、採卵後の卵巣や子宮の状態を確認するとともに、受精状況や凍結の可否・結果についてご説明いたします。

なお、採卵後に強い腹痛や体調不良などの変化がみられた場合は、次回の診察を待たず、速やかにメール・お電話でご相談ください。

移植周期:平均通院回数4回程度

胚を凍結保存できたら、生理(リセット)が来るのを待ちます。次の生理が始まったら胚移植をする準備を開始していきます。

ホルモン剤の飲み薬や貼り薬を使って子宮の中の状態を整え、しっかりとベッドメイキングができていることを確認し、タンクから患者様の凍結胚を1つ取り出し、融解したあとに細いチューブを使って子宮の中のふかふかのベッドに胚を移植します。

その後はリラックスしてお過ごしいただき、胚移植の約10日〜2週間後に血液検査で妊娠判定を行います。

1.胚移植:通院回数1~3回

胚移植とは、培養した胚を子宮内に戻す処置のことです。来院から終了までの所要時間はおおよそ30分程度で、実際に胚を子宮へ戻す操作自体は数分で完了します。

胚移植には、大きく分けて「新鮮胚移植」と「凍結融解胚移植」の2つの方法があります。

どちらを選択するかは、これまでの移植回数や採卵数、卵巣刺激法、治療経過などを総合的に考慮して判断します。新鮮胚移植の場合は採卵後2〜6日目が目安となり、凍結融解胚移植は別の周期で行います。移植後は採卵時と同様、院内でしばらく安静にしていただいたのちご帰宅となります。

なお、当院では「凍結融解胚盤胞移植」を中心に実施しています。

2.妊娠判定:通院回数1回

胚移植から約10日〜2週間後に、受精卵が着床し妊娠が成立しているかを判定します。確認は、尿検査または血液検査によって行います。

検査結果が陽性であれば妊娠成立と診断し、その後は妊娠経過の確認へと進みます。当院では、妊娠判定後も一定期間ご通院いただき、超音波検査で胎児心拍を複数回確認できた段階でご卒業となります。

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