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当院は患者さんの安全と安心を考えます

当院は患者さんの安全と安心を考えます

当院では、妊娠率だけでなく、安全性も大切にしています。

不妊治療、特に体外受精は高度な医療技術を必要とする治療です。多くの方が「妊娠率」に目を向けられますが、私たちはそれと同じくらい、患者さんの安全と安心も重視しています。

高度医療である以上、リスクが完全にゼロになることはありません。だからこそ私たちは、そのリスクを正しく理解し、できる限り低く抑える努力を日々積み重ねています。

安全性への真摯な姿勢こそが、安心して治療に臨んでいただくための土台であると考えています。

体外受精に伴うリスク

体外受精では、一定の確率で合併症が起こる可能性があります。

代表的なものとして、

などが挙げられます。

これらは決して頻度の高いものではありませんが、医療である以上、可能性をゼロにすることはできません。

当院では、こうしたリスクを隠すことなく正しくお伝えすることが、患者さんとの信頼関係につながると考えています。十分なご説明のうえで治療を進めることを大切にしています。

当院が行っている具体的な安全対策

高度生殖医療では、リスクをゼロにすることはできません。しかし、その可能性をできる限り低く抑え、万が一の際にも迅速に対応できる体制を整えることは可能です。

当院では、治療の各段階において具体的な安全対策を講じています。

1.採卵時の出血リスクへの対策

採卵は経腟超音波下で卵巣を穿刺し卵子を回収する処置です。

安全性の高い手技ではありますが、血管を損傷した場合、ごく稀に腹腔内出血が起こることがあります。頻度は約1000人に1人とも報告されていますが、重症の場合には手術や入院が必要になることもあります。(日本産婦人科学会倫理委員会「2021年度公開:日本における生殖補助医療の現状」)

当院では、出血リスクを最小限に抑えるために、以下の点を徹底しています。

さらに、帰宅後に注意すべき症状についても丁寧にご説明し、異常があればすぐに連絡できる体制を整えています。

2.感染予防の徹底

採卵は体内に針を挿入する処置であるため感染のリスクがあります。発生頻度は非常に低いものの、感染が重症化した場合には開腹手術や卵巣摘出が必要となるケースも報告されています。

当院では、感染予防として以下の点を徹底しています。

を行っています。また、採卵後の発熱や腹痛などの症状についても注意深くフォローし、早期発見・早期治療を徹底しています。

3.卵巣過剰刺激症候群(OHSS)への対策

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)は、排卵誘発剤により卵巣が過剰に反応し、卵巣の腫大や腹水貯留を引き起こす合併症です。腹痛、腹部膨満感、吐き気、息苦しさ、尿量の減少などの症状が現れ、採卵後1週間前後がピークとなることが多いとされています。

当院では、OHSSを「予防できる合併症」と考え、発症を最小限に抑える取り組みを行っています。

さらに、採卵後も体重変化や腹囲、症状の有無を確認し、異常の早期発見に努めています。

4.子宮外妊娠について

体外受精では子宮内に胚を移植しますが、それでも自然妊娠と同様に約1%弱の確率で子宮外妊娠が起こる可能性があります。

子宮外妊娠は早期発見が極めて重要です。診断が遅れると卵管破裂など重篤な状態につながることがあります。

当院では、妊娠判定後、クリニック卒業までに以下の点も踏まえて慎重に診察しています。

5.採卵時の強い痛み

採卵は、卵巣内の卵胞から卵子を採取するための処置であり、患者様の不安の一つとして「痛み」が挙げられることがあります。

当院では、採卵時の痛みに配慮した取り組みとして、超音波(エコー)を用いた局所麻酔法を行っています。

この方法では、超音波画像を確認しながら麻酔を行うことで、卵巣周囲の状態をリアルタイムで把握しつつ、痛みが生じやすい部位に対して局所麻酔を行います。これにより、より適切な部位への麻酔が可能となり、処置時の負担軽減につながるよう配慮しています。

また、麻酔には極細の針を使用し、局所麻酔の注入時に伴う痛みや出血をできるだけ抑えるよう工夫しています。

採卵は患者様にとって身体的・精神的な負担を感じやすい処置の一つであるため、当院では処置中の痛みに配慮しながら、安全性にも配慮した採卵環境の整備に努めています。

なお、痛みの感じ方には個人差があるため、患者様の状態に応じて医師が適切な方法を選択しながら処置を行います。

安全性を高めるための日々の取り組み

安全は一度の努力で確立されるものではありません。日々の積み重ねによって維持・向上されるものです。

当院では、

を整えています。「医師個人の努力」だけではなく、組織として安全性を高める体制づくりを行っています。

不妊治療は、刺激を強くすれば妊娠率が上がる、という単純なものではありません。無理な治療は身体への負担を増やし、かえって結果を遠ざけることもあります。

当院では、一人ひとりに合わせた卵巣刺激や卵巣への負担を抑えた治療方針により、1回1回の治療の質を高めることを大切にしています。

患者さんの身体を守ることを最優先にしながら、妊娠率向上を目指す。それが私たちの考え方です。

治療中に不安を感じることは、決して特別なことではありません。少しでも気になる症状があれば遠慮なくご相談ください。

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